『叫』
しろいぬ

神様 って叫んだら

涙がぴたりと止まって

顔が歪んだまま戻らなくなった

心臓からはだらだらと血が漏れだして

魂はやがて枯れた


神様 ってもう一度叫んだ

すると手足は糸で吊ったみたいにかたかた動いて

僕を 前へ前へ押しやった

脳みそはからからに乾いて

人生は 僕に無断で流れていった




自由詩 『叫』 Copyright しろいぬ 2005-08-02 16:02:29
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