蝉時雨
こしごえ

私の
家の裏には
杉林があって
その向こうには
すこしばかりの空があって
夏になれば
蝉時雨が満面に鳴り響いているのです
しばらくそれを
みつめていると蝉の声が深く
静かに命を説いているようで
あすにでも
いえいまにでも
生きなければならない
と私は詩を
真っ青なノートに
残すのです


自由詩 蝉時雨 Copyright こしごえ 2005-07-29 19:39:32
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