umineko

兄はケッコンしてつまらなくなった

私は思う

別段
破天荒な人生などではなく
公務員の次くらいにお堅いお仕事
今ドキの中学生に現代文やバスケットなどを
教えているらしいのだが
(というか彼の専門を私は知らない)

なんてゆうかアウトドアで車だってRVで
山へ登る雪山を滑る
おまけに草花フェチでこの前なんか
画像の出る電子草花辞典というのを買ってきて
嬉々として見せびらかしてたし
(知らねーよ んなもん)

まあ大体において私とはまるっきり180度
別方角の人生をおくっておられるらしい
その兄の奥さんとなった人 お義姉さんってことになる
ちょっとすっとんきょうな小学校の先生で
しかしそこは堅実な教師の面目躍如
適切な社会常識のもとで兄を調節している

おかげさまで
ほぼ奇行すれすれの兄の山歩きもずいぶん洗練されたものになり
シュラフも意味不明のパチもんからコールマンに進化なされ
デッキチェアなんかがRVに積んであったりなんかしちゃて
(なんじゃこのディレクターチェアわ!)

私はオレンジジュースを噴き出しそうになる

その
兄から私は教育的指導を幾度か受けている
最たるものは
「人と話す時は目を見て話しなさい」というものだ
これはたぶん高校生くらいの時にいわれたと思うのだが
今でも時々思い出して
なんだか 可笑しい

そんな兄の言動もずいぶん社会通念に沿ったものになり
おそらく
長いものには巻かれちゃったりしてるんだろうな
お義姉さんのみえないたづなで ひひーんひひーんと
それはケッコンとは無関係の 成長ってやつかもしれないが
私は

できればそんなもの蹴散らして
教育界の腐敗をオレが打破する!とか張り切って
出来もしない禁煙の張り紙をあちこちにぺたぺた貼って
ガキどもの朝連を一番乗りで引っかき回し
そんなセンセイになって欲しいなー
そうして

私はあなたと反対の
方角に歩いていくんだ
コスプレで詩集なんか売ったりしちゃってさ
(いい歳こいて)
(よー言わん)

要するに
私の
センセイなわけだから
また
叱って欲しいわけですよ

辛気臭い親戚の集まりで
(あの人はどこそこのあーたらという人で
 こーたらという関係で けっこうオオモノ)
などと
耳打ちしてくらさい

夏 は
暑いから
そっちも暑いだろうけど
こっちも暑いし


なんだかわかんないけど

そういうことで
 
 
 


自由詩Copyright umineko 2005-07-28 06:56:30
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