いつかたびだつひのために いまかいたてがみ
紫乃


 いつかぼくがとおくはなれて
 きみのほほをながれるそのしずくを
 このてでぬぐふことができなくなつても

 いつかぼくがとおくはなれて
 さむさにふるへるきみのてあしに
 くちづけてあたためることができなくなつても

 どうか わらつてくらしてください
 くれぐれもからだにはきをつけて
 あまりよふかししないでください

 いつかたびだつぼくは
 どこでもきみのしあはせをねがつてゐます
 きつと、いつまでも
 さやうなら



自由詩 いつかたびだつひのために いまかいたてがみ Copyright 紫乃 2005-07-27 01:58:35
notebook Home 戻る  過去 未来