ピアニスト
千波 一也
指先なんか不器用でいい
鍵盤が求めるものは
迷いを持たない、その
指先の重み
ねぇ、
清らかな雨の注ぎに
いつまでも耳を傾けていたいの、
私
おはよう、ごめんね
ありがと、おやすみ
こころの譜面は
優しく時間に溶け込んでゆくの
指先なんか不器用でいい
奏でて
そのまま
自由詩
ピアニスト
Copyright
千波 一也
2005-07-26 01:35:03