明け方に
チアーヌ

知らないうちに夜になって
知らないうちに朝になって
毎日毎日
ずっとずっと
泣いたり泣きやんだり
ちょきんちょきんちょきん
たくさんの鋏が
わたしを取り囲んで
刺して頂戴
切って頂戴
わたしの赤い血には
記憶も混ざっているから
流れ出せば
忘れられるかもしれないでしょう
いくら泣いても
涙には記憶は入っていないから
わたしはあなたのことが
忘れられないの


自由詩 明け方に Copyright チアーヌ 2005-07-25 22:43:14
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