サウンド
つぐこ

重い、思いが
いくつも重なって
重奏を奏でた
扉がどぉーんと開いたように
僕はバッハに取り付かれた様に
必死で音を響かせている

聞こえるか、聞こえるか、聞こえるか
僕のサウンドについて来い
と、あなたの町にこの重奏を聞かせたくて
僕は手が痛くなったって
腕がもげそうになったって
僕はかなりテンポが速い曲を選曲し
演奏した

朝日が昇ったって
夕日が沈んだって
僕は知ったこっちゃない
いいか、付いて来い。
僕の腕、僕の指
僕の奏でるサウンドは
あなたしかついてこれない
あなたのために弾いているのだから

あなたに届いてないことくらい
わかってる
けど僕は、弾き続けたいんだよ
あなたのために

さぁ、ついて来い
僕の未知なる
サウンドに


自由詩  サウンド Copyright つぐこ 2005-07-25 01:03:32
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