満月のジョーク
こしごえ
思いがけず
可笑しさがこみあげて
くるが
すぐに冷め
可能性の欠落を夢みる鋭さ
鮮やかな月に照らされて
青灰色
(
せいかいしょく
)
の肌は
淡く
光合成を告白するが
しおりは空ろに
零
(
こぼ
)
れる
今宵は境界のすき間
古傷をジン笑う
うかつ
笑わないで
可能性の欠落を夢みる鋭さ
透明する引力が
生々しく駆り立てる終りようのない咆哮
満月の満月に
洗い清めた髪を
切りそろえる
自由詩
満月のジョーク
Copyright
こしごえ
2005-07-23 14:46:58
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