空想科学風物詩(1)
umineko

「メタン・ショック」

  世界の
  メタンガスの1割は
  牛のげっぷで出来ている

  君が泣いたら
  二酸化炭素は
  アサガオを揺らすだろうか

  ボクの
  胸にはオゾン層




「光子論」

  光は粒子であって波であって干渉する
  恋は粒子であって波であって干渉する

  光は直進する
  恋は屈折する




「ハンマープライス」

  耳の奥にはツチ骨という
  小さなハンマーがあって
  あなたが 何かささやくたびに
  彼女の鐘を鳴らすのだ 
  サミシイ サミシイ
 

 
 


自由詩 空想科学風物詩(1) Copyright umineko 2005-07-21 07:00:31
notebook Home 戻る