激しい白昼夢
A道化





夥しい夥しい直射日光で
アスファルトの明度が振り切れ
真昼は真っ白い暴力だ
私は激しい夢うつつに陥り
液化してゆくアイスキャンディを見下ろしても
何を思えばいいのか何も何もわからないのだ
べとべとを感じるためだけに存在する一本の触角のように
ただ、べとべとしていることだけ、それだけを感じ
それなのにそれすらすぐに忘れてしまいそうで
あ、あ、ほら、明度が
明度が振り切れ、色が
色が、色が飛び、ああ、ああ、私が
私が全部、何処か遠くへ飛んでいくよ



2005.7.19.


自由詩 激しい白昼夢 Copyright A道化 2005-07-19 01:18:15
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