ノート(凍夜)
木立 悟
遺棄された施設の
ところどころ凍りついたプールのなかで
巨大な二匹の魚が
激しく争っていた
冬空の下
たくさんの子供たちが
笑いあいながら
凍った水の上を漂っていた
雲の合い間の星々が
淡く冷たい高みから
大きな水しぶきと小さな水しぶきを
見つめていた
未詩・独白
ノート(凍夜)
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木立 悟
2005-07-15 17:03:00
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