詩人は、どうしてこんなにセツないんだろう(おまけ付き)
角田寿星
1
かんがえごとをしていた
アンテナの感度オーケー
かんがえごとは好き
詩の神様が降りてくるのを待ちながら
かんがえごとをすると 頭が湯だって
ピキピキ ピキ ポン!
となる瞬間が好き
「はなはなマロンみたい、クスクス」
ずっとかんがえごとをしていた
(おまけ:これは思いきり間違ってます。
頭が湯だってピキピキ ピキ ポン!
となるのは たまご王子です『でこぼこフレンズ』。
でも はなはなマロンもかわいいんです。
鼻を大きくするのが得意な がんばりやさんです)
2
「生きていくのは つらかろう」
シマリスくんがつぶやいた
アライグマくんは笑いころげたけど
ぼくは汗ばかりかいていた
ヒトは ずっと痛んでいると
痛みを「痛い」と感じなくなるほど
鈍感なんだろうか
(おまけ:いがらしみきおのマンガ
『ぼのぼの』のワンシーンです。
ここは一応笑うところなのですが
うまく解説できる自信がまったくないので
解説しません。
痛みについて説明しましょう。
人間は科学的および身体的には
痛みがずっと続くと体が記憶してしまって
痛くないのに「痛み」を感じてしまうそうです。
さて精神的にはどうなんでしょうか)
3
アンテナ&ハート 創作の心得だっけ
クールヘッド&ホットハート これは経済学者の心得
さて 心のどこかに麻酔をかけなくちゃ
(おまけ:やわらかいものばかり食べていると
顎が発達しません。それと同じように
読みやすい本ばかり読んでいると
ことばの咀嚼力が育たないで カタい本が読めなくなる
といいます。
ただ詩に関しては その経験は蓄積しない
いい詩だろうがムズカしい詩だろうが
いくら読んでも読んでも詩はうまくならない
また 一からのスタートです。
むしろ人生の経験を蓄積することにより
詩は上達するのかもしれません。
ほんとかね)
4
今日も生きていこうね おしまい。
(おまけ:詩人は特別なものでない
と自分では言うくせに 心の底では
どこかが特別だと思われたがる 実に困った生き物です。
まあ どうでもいいです そうでした詩の終わりかたのことでした。
有名どころでは
「おばあさんが咳をした ゴッホ」とか
「エッケー ホーモ」とかあります。
「えんえん」とか。あ、これは小説でした。
「おしまい。」はもしかすると詩ではあまり使いませんが
ある種の潔さを体感できるかのような演繹的でありなお集合の可逆性
普遍を鳥瞰し行くべきものではありますまいか。
え ぼくがつかった理由ですか?
なんとなくです では)