それぞれの空があり
それぞれの海があるように

それぞれが少しずつ違うからこそ
世界と呼ばれるものがある
ぼくらは

お互いを知るために
生まれてきたわけではないけれど
傷つけあうために
生まれてきたわけでもないから

小さな地球儀を回して
そこに無数の点をならべてゆけば

６０億分の１の小さな存在でさえ
寄り添い重なり合っている
ぼくらは

それぞれの空
それぞれの海に

違う誰かを思い浮かべているから
自分を知ることができる
ぼくらは

６０億分の１の世界からいつだって
別の世界を見ることができる
ぼくらは

それぞれの空
それぞれの海が

６０億の瞳でつくられていることを
忘れてはいけない