町の手前
太郎冠者

あなたは俺が生まれ育った場所を知らず
まるで外国のように感じている
だから楽園のような場所だと言うと
そんな所は無いと明るい声で言う
吹けば飛びそうな二人
町の手前で
恋をしている
お客さん大学生と
無くても有る町の人には
住処がない
ここらは昔から
おっとせいたちが
わがもの顔で
太陽を牛耳っている
だから
若い二人の不法占拠は
正しいのだ


自由詩 町の手前 Copyright 太郎冠者 2005-07-07 03:35:33
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