満月
恋月 ぴの
向かい愛
M字に開く股
互いの脚からませて
剥き出しの生殖器
くじるように指先
で弄び
朝の気配
取り残された満月
肉壁の輪をくぐり抜け
先っぽから一滴
斜光に垂れて
舌根に絡む
ほろ苦き
先ばしり愛
君は誘う
悦楽へのセレナーデ
満月は
紅い口腔
蠢かせ
しどしどと
濡れる行間ゑ
終わり無き愛咬
破裂しそうに
膨れる刹那
噴きだす
白い波
にほふよ
自由詩
満月
Copyright
恋月 ぴの
2005-07-05 22:56:55