時計
たもつ



時を刻むより他に
自分にはすべきことがあるんじゃないか
時計は思った
けれど何をしようにも
手も足も出るわけがない
ただ柱にぶらさがって
そこはそれ時計の悲しい性なのだろう
正確に一日三秒遅れる
時計はなんとか身をよじり
(分子レベルの奇跡!)
ねじを一本落とすことに成功した
さてそれから何をしようとしていたのか
時計はいつものように
時間のことしか考えられなくなっていた




自由詩 時計 Copyright たもつ 2005-07-04 23:22:01縦
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