ながれぼし
ゆり
たくさんの流星が
空から
やがて降ってきて
わたしはちいさな
おいのりを
ひとつ
くちびるは震えがち
言葉を
すこし信じたら
肩から首すじに
やさしいひかりが
おまじない
みたい
あふれだす感情は
目のまえを
飛び越えて
まっすぐ
わすれてた幻想は
からだじゅう
突き抜けて
直球
まばたきの連続と
交差に
胸はしめつけて
鼓動を早めた
無意識は
馳せる
かみさまが優しくて
わたしは
まつげ濡れそうで
この夜ばかりが
きらきらの
手品
かみさまが優しくて
この世は
ときに濡れそうで
わたしはちいさな
おいのりを
ひとつ
流星と月光と
この夜は
甘くほろにがく