魂の一粒を失ったひ
そらがうみを吸収した
愛したそらも愛したうみも
愛の意味も変わり果てたのに
同じ青だけで泣いているのか

魂の一粒をうしなったひ
夜と朝とが入れ替わった
流れ　いきものたちは
変わりなく流れ
夜は朝に必ず接続するというのに
わたくしはどうしても流れられないのか

魂の一粒をうしなったひ
信じたものをもう一度うたがった
一粒　また一粒と
輝くものを捨てた道が天に還っていくのも
いつまでも目を閉じて見ないのか

いきろ
どうしても
いきろ
魂の残りの粒をひたすらかき集めて
どうしても
どうしても
いきろ