法則
たもつ



久しぶりに実家に戻ると
父はまた少し小さくなっていた

質量保存の法則というものを
信じるのであれば
生真面目に生きることを止めようとしない父は
きっと
何処かで
何かを
与え続けているのだろう

春の日が溜まる縁側
季節外れの風鈴が鳴っている




自由詩 法則 Copyright たもつ 2005-06-26 21:27:30
notebook Home 戻る