田舎
草野大悟

田圃に水が張られ
田植えもほとんど終わった。

これまでの鉄筋巣箱を捨て
庭付き一戸建て官舎に住んでいる。
職場まで車で5分
渋滞など無縁である。

田圃の上を
オハグロトンボがひよろひょろ浮遊し
田圃の中では
アメンボがのほほん泳いでいる。

休日に思い切り汗を流し
選び放題の温泉から
その日の気分にぴったりの所を選び
ふわ〜っと心をのばす。

グウェログウェログウェロ
グウェログウェログウェロ
グウェログウェログウェロ
グウェログウェログウェロ

雨蛙が鳴いている夕暮れ。


自由詩 田舎 Copyright 草野大悟 2005-06-18 11:34:47
notebook Home 戻る