ワルシャワ
大覚アキラ

栄養ドリンクを飲んだあとの生温かいオシッコみたいな
殺人的な蛍光イエローのイカしたサングラスをかけて
ブーツの踵を高らかに鳴らしながら
ワルシャワの街をあてもなくほっつき歩いてみたい

ワルシャワなんてどんな街なのかも知らないけど
その響きが痺れるぐらいかっこいいだろう
きっと一年中いつも氷河期みたいに寒くて
ダークグレイのゴシック調の古びたビルが
蟻塚みたいにそびえ立っていて
その谷間を迷路のように走る細い石畳の道路を
スーパーカーみたいな車ばっかりが
物凄い爆音上げて駆け抜けていく
そんな街に違いないんだワルシャワは

そんなワルシャワの街をおれは一人で
栄養ドリンクを飲んだあとの生温かいオシッコみたいな
殺人的な蛍光イエローのサングラスをかけて
真っ白な息吐きながらほっつき歩きたいんだ






自由詩 ワルシャワ Copyright 大覚アキラ 2005-06-14 13:40:50
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