私なんてどこにもいなかったので
何にでもなれるような気がしていた
それがどれほど孤独で絶望的な自由か
誰に聞かれる機会もなかった
                      白線を踏んだら死刑ね
                      楽しそうに処刑するんだね
                      だって、可哀相じゃない
                      生き延びてきたことがかい?

     そこから先に何も無いことが分かって
     迷わず飛び降りようとする私と
     日曜の朝に買い出しに行くよと誘うように
     手首の骨が折れるくらい掴むあなた

  詩人に生まれて幸せだったじゃない
  どうして生きようとするの?


                          閉じ込められる部屋すら
                          なかったのだ
                          半開きの玄関を背に
                          壊れたモニターに映し出される
                          ドラクエV

僕なんで生きてるんですか
そう笑わせて
あなたのとっておきの冗談で
死ぬほど絶望させてよ
諦めたいんだ
何もかも

               死ぬよりは多少マシじゃない?


    レイヤーの概念が分からずに絵描けるんだね
    微分積分を知らないのが恥ずかしくて
    雪の日に雪駄を履いて踊るように豆腐を買いに行く
    あれも宗教がらみだって噂してた
    宗教よりもたちの悪い無神論者たち、またの名をおばさん

                   ここから何処へ行っても
                   どうせあなたを思い出すんだわ
                   うそつき
                   となじられ罵られるために
                   まるで私をずっと見詰めてたみたいに

  雪、降らないかなぁ
  雪、好きなんだよね
  誰も喋らないし
  静かに歩くし
  街が眠ったように白くなるから



                      雪の日に目が覚めて
                      隣に抱いたことのない女がいたら
                      幸せじゃない?
                      なんか、分からないけど
                      あなたのこと知らないのよ、その人

      ここから何処へ行っても


                断罪したいならすればいいわ



これも  雪 なんだって さ              △  

▽   
                       ▽
         △
                          ▽
                                △



                           君にもあげる


自由詩Copyright  2026-02-17 16:43:27
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