裸眼、公開された抽象絵画
牛坂夏輝

距離を置いて見ると、停滞は、閉じ込められた珊瑚礁の内部で発する火花を象徴しているように、感じられる。

困難な技巧は、郊外で唇の一生涯を、夢想的には描かない。

暴露的な腐食が、私たちの遠くにある古い腕を、社会機構における巨大な沼地として採用する。

絶叫するメリュジーヌ、複数の研究施設、不吉な、カスタネットの青年団。

「ひとりの人間が、予知の言葉を、何世紀にも渡る足跡の裂かれた最前列にある相互的運命へと、研磨させる」これは、燃え立つ修道院の自発的な鸚鵡による言葉である。

鸚鵡は、奇跡的な判断力のカゲロウが、飛び過ぎていく様子を、こう記している。「快活な観察者が、踵で立つとき、支配された汚物の脅威は、瞬く間に湿ったチョーク、部屋の四隅にある額の骨、哲学的な黒い鳥の訪問を、遅らせる」

落ち葉の下にある薄く青い聴覚を拾う。私たちの移り気な街並みは新聞を配達し、耐え難い鳥の王の演説を拒否する。

道化師の不器用さ、煉獄で読まれる、ヴィオラ・ダ・ガンバ、柱、焔の中の猛禽類、フランドル生まれの兵隊、叫び、毛深い手の影の震え。

彼がもし、用心深い祭りの偉大な石油であるとしたら。馬の尻に浮かぶ火花、良識と闘争、神秘的な黒い寛容さ。もろもろの食卓に添えられる偏執狂的なメモ書きを、唇のような寓話の腕は、ささやかな歴史の軽薄さとして、受け取るだろう。

いま距離は、偶像を抱くような形で、宣言された海牛の用法を、少しずつではあるが、漂流物の運動原理に、据えようとしている。


自由詩 裸眼、公開された抽象絵画 Copyright 牛坂夏輝 2026-02-08 03:35:38
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