トマトクリームパスタ
花野誉


ランチタイムを
だいぶ過ぎたお店

無性に
食べたくなった パスタ

語り合う
二人の女性のほか
誰もいない

海老と 
ブロッコリー入りの
トマトクリームパスタ

だいぶ
待たされたけれど
かまわない

むしろ
待ち時間は 有難い

熱いパスタを
頬張る

濃厚なソースは
好きな味で

自分は
生きて 
食べられる、と
うれしく思う

色んな誰かの
おかげさま

母は
料理が
好きだったけれど

食べることを
あまり
楽しまなかった

味わいながら
母の謎に 
向かい合うも

やはり 
わからない

美味しさに
満たされ
フォークを置く














自由詩 トマトクリームパスタ Copyright 花野誉 2026-01-31 15:34:24
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