転がり乱れ打つ/間借り人
ひだかたけし
この大地を絶えず移動し
一箇所に留まることなく
コードチェンジする折、
指先の弦滑る音響
生々しく耳殻震わせ
終わりの来ず終わり来ず
此処でのみ終止符の打たれ
突然に視界 、
薄紅に染まる光景拡がり
あゝこれが死かと
何の恐れも驚きも無く
間際に向かい合い
新たな始まり含み持たせ
林立する樹木の
鎮まり奥まり在る
☆
この今日迄生き延びた昼日中、
寄り添い手繋ぐ恋人たちの
好ましい微笑み街を行き
一歩一歩ほぼ棒立ち状態で
際どく足運ぶ老人と擦れ違い
(皆んな悉く巨大なる廻転の輪を分け与えられ
根源の一にして異質なるもの携える者達の違和に)
仰ぎ見る天空の果てしなく遠くまで水の色、
肉身を引きずりいく私そのものに
意識の私の瞬時だけ交差し昇華され
私と云う在るもの、未だ未だ大股で
大地を絶えず移動し続け
ころがるころがる、珠玉なる謎の
私の内で私そのもの転がり続ける 、
ころころ転がり響き光り放ち色織りなす私そのものの
(言霊の生き剥き出される言葉に裸にされる自我の)
過去なる果ての果てに遥か未来から還り来る迄、何れ意識の私が突き抜けて