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あらい

ハンカチとその日、弁当を広げなさい
風吹けば物事はじゃがいもに尽きる
単位が崩れかけた関数のうえで
横滑りしてゆく青葉 黄金を反せない
以後すべての尺度は信用を失った
とりとめなく、伸びやかな Wi-Fi

それが展示されていたというのに
こう一つ一つを詳細に説明するとしても
見に来なかったことを責める者もない
空はシアンよりも 青鈍がよくってよ
振動だったようなもので、順当に構造だ
 
ああ、そうだわ、山吹
マホガニーに座り 永くあるわ わたし
ささくれた手袋は耳が足りないほどの
星の数ほど呼気より遅く、音の随を抱え込む
すがた そののち、静けさで満ちている
漏えいしていくバランスの上に滑り
大地を引っこ抜いたいろは 逆光しだい
きのうがまだ珈琲渣として機能し
昨日の表情の もう一度。使い古した文明 
痛みも 不在も 違和感とあの風の
よそよそしさと、つぶさの調律が
具有する取り決めの上で眠っている額縁
 
腐泥の沼に白絹の粉をまぶし黴をにぎらせ
ほのかな苦みと温もりのニュアンスも
そこで、初めて声を吸いこみ図形となる
かろうじて名前だけは思い通りに
出口とおぼしい方角へ、ため息と一緒に
何事もなかったように鏡は曇るのでしょう
 
ちなみに見合わせた数万の群衆
からくりを手渡すことは可能かしら
乳白の窓辺に朱が 翡翠を突き崩すころ
どうか開いた足 では 淀みない果肉
押さえつけるまえに、通り過ぎるように
パノラマはどこか美しい恋をして
どこか穿ってベールのよう、かなぐる


自由詩 Follow, Entrust, Flow Through, Let Go Copyright あらい 2026-01-08 00:13:32
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