ひだり手には中原中也
百富(ももとみ)

+

 言葉は、ぼくを知っている。ぼくは言葉を超えることができない、それを知りつつ、いつでも、お気軽に待っていてくれるから、言葉に甘えてしまうこと多々。



 甘い誘惑にあがなえないことなども、言葉をかいして伝達される。扱うひとが問題なのであって、言葉は、ぼくを害しない。



 からだの透けるようなことなど、感覚鈍麻で愚者を着飾る。こころの表れについてのことは感覚過敏で、おおげさに語る。



 いつでも、手の繋げる場所に言葉はあって、こっちへおいでよっていってくれる。言葉にかけよる子どもたち。



 どこでも、大人気の言葉はビートルズ旋風を遥かに超えて、言葉の身なりのぼくたちの前へとそびえ立つ、かみさまっ!



 ぼくはジョン・レノンと手を繋ぐ。ひだり手には中原中也がいる。



 言葉にあがない、言葉を問いつめ、泣いてもわらっても、すきだ、だいすき、愛しているんだ、肩をよせあい、言葉と一緒に、わらうのだっ。



 ぼくは言葉と共に生きる、咽び泣く想いのうちの妙なる愛は言葉です。



 言葉は、かみさまっ(聖書)!

+


散文(批評随筆小説等) ひだり手には中原中也 Copyright 百富(ももとみ) 2026-01-04 10:00:04
notebook Home