くもりのちあめの日
落合朱美
ミュールはおろしたて
アスファルトを蹴る
素足はまだほの白くて
スカートの裾が翻る
風は
やまない
のうぜんかずらの
つるを揺らして
ひらがなで の を描いたら
空が涙を堪えきれなくなるまでに
風にふかれて
歩こう
歩こう
自由詩
くもりのちあめの日
Copyright
落合朱美
2005-06-04 15:02:52