つち色のうた
atsuchan69
枯れた枝をゆする風が
夢を失くした鉛色の砂を運ぶ
砂は吹き溜まりに積もり
赤いガラスの粒が、
虫の死骸や
いつかの木の実、
藁、
埃や毛玉とともに絡まる
やがて畦道を転がり、
擦れ、欠け、ぶつかり、
土の匂いのする響きになる
風はつめたい
空は水を抱えたまま
低く垂れている
吊るされた大根が謡う
ひゅう ひゅう ひゅひゅう
がまん がまん
風に削られた、
細く
かん高い声で
切れ切れに謡っている
まんず正月来るど
おらの村さも 正月来るど
自由詩
つち色のうた
Copyright
atsuchan69
2025-12-27 06:00:15
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