疑いない
杉原詠二(黒髪)

車窓を風景が流れていく
ラーメン屋の看板が見える

愛を探し続けて
生きてきた

保存のきかない生と思った
だけれど間違っていた
いつも待ってくれていた
私の核もすべて
失われなかった

時が行き過ぎても
取り返しのつくこと
半分だけ信じていた

だけれども
底の底まで
救われた

誰のおかげか
疑いもない


自由詩 疑いない Copyright 杉原詠二(黒髪) 2025-12-26 19:40:09
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