屋根の下  青風
エヴァル-ジュ

神様の絵筆からこぼれ落ちた

茜色にあやされて

泣きそうになるのを

子供らしい頬のあどけなさに

家路に背を向けたことなかった

鳥の立つ空を見上げながら

本当は自力で


これからの今日の白紙化を学んだ


夜空を知らず

青さも覚えず


6歳の空はいつまでもいつまでも


フリッ変えれば茜色



この時代にとって


唯一の温もりのままに

今の私にとって

唯一の屋根の下の証のままに


自由詩 屋根の下  青風 Copyright エヴァル-ジュ 2025-12-25 17:08:21
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