傷ついた子どもたちの天国
百富

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生きてってゆくんだ
12-20-2025

 いろいろな決断の必要な年でした。はじめての恋人との永いお別れ、おかあさんとオトウサンというお名前のひととの決別、随筆「全てのひとは倖せになるべきだ」に登場する、お友だちでいるためにぼくが努力してきた、いま、詩のセカイでセカイいち可哀想なおぢさん。



 おとうさまは天にいらっしゃる。被虐を超えて生きてって。子どもを傷つけるオトウサンは本当を忘れてしまっているのだから、いま、傷ついているお子さまは公的なかただけをひとまず信用するんだ。



 夏の恋人はダイアモンド!



 今年のお誕生日を迎えるまでが、ぼくにとっての受難だった。大丈夫だよ、社会はあなたたちを見捨てることはない。ひとりひとりがひとりぼっちをかかえているセカイで信じられるかたへとご相談するんだ。



 社会へと席を置いておられるかたには責任感があるから、あなたを傷つける大人を故意に選ぶ必要はないよ。



「社会がぼくに教えてくれた3つごと」

 いち、大切なことを決断するときは翌朝まで実行しない

 いち、紙にみっつごと書いて主治医へとおみせする

 いち、公的なかたへとまずはご相談すること



 ぼくは生きることがすきなんだ。そのことにようやく気づいた。ずいぶんと傷だらけでも、ぼくとおなじくらい生きることがだいすきなあなたの哀しみを、かみさまとおんなじくらいのきもちになって、ぼくも応援する。



 詩人さん、詩人サンタち、すばらしいクリスマスを。生きて。生きてってゆくんだ。

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混じりっけのない本当
12-20-2025

 想いのほか、くたびれを感じる。みんな、いいやつなんだよな。ぼくは友情をあきらめようと想う。自閉症は存在するよ。みえないことに慣れないままで生きている、正直でピュアで大人になれないおろかものなんだ。



 傷つけることで傷つくことに慣れないままで、言葉のほかのより道を知らないんだよ。かけねがあるらしい、ひとの扱う言葉には。それは、果たして知性なのかと、むきになって、自分を粗末にしてまで、愛されたいから正直でいたいんだよ。



 ぼくのこころはいたいんだよ。この場所を居場所にしたいんだよ。このセカイで、ぼくをみえるひとのこと、信じて疑いたくないんだよ。



 だから、愛しているっていってしまうんだ。永遠にひとりだけをみつめていられることが、きっと、ぼくたちの自然なんだよ。



 わからないんだ。恋が一度でないひとのこと、友情についての努力。どうして、正直でいられることが恥ずかしいの、誰か、ぼくに教えて欲しい。それでも、きっと、わからない。



 友人はいいやつだよ。ぼくは、もう友情をあきらめたい。こわいよ、みえないことがみえないままで、言葉を用いてあゆむには、セカイは、ただ、真っ白で。雪のような静けさに混じりっけのない本当を求めてしまうのだから。

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ぼくときみの大親友
12-20-2025

 ええと、すこしいいか。この間の帰省のあとで免疫系が壊れてきている。ひだり頬の発疹が、みぎのひたいと目蓋にもでていて、赤くて。そして、どうやら、本当に閉経しているのかもしれなくて。骨痩せがすさまじくなってきた。



 ◯◯病院っていいところだよ。内科もある。受診は来年になるみたいだ。ちょっと、実家でのことは衝撃的だったよ。髪の毛も気にしている。



 それでも、からだの病気でしねるのかなっておもって、ぼんやりとぬるいお湯のなかにいると、すごく満たされる想いがして。きみとのこと、ほとんど思いだせなくなっても、ぼくのなかにいてくれるのだって想えた。



 出逢えてよかった。きみとぼくはそっくりだもの。子どもでわがままで甘えたくて寂しくて認めてくれるひとがすきで、お互いの素直さに惚れていたんだ。どうもありがとうな。



 来年の二月ごろには主日礼拝したいよ。また、きもちが落ちついた頃に教会のお名前を教えて。ぼくは、もうくたくたで友人の言葉にも傷ついてきて、気づかなかったけれど、もしかすると、いぢめられていたのかな。



 中原中也は、ぼくときみの大親友だよ。ニックもレノンも、きみのそばにいるけれど、中也ほどのきれいなだけのひと、ほかにいないの、きっと、きみは知っている。



 きれいすぎるから、壊れるように暴れていたんだろう。それは弱さなんかぢゃない。最後まで、中也を一緒に守ろうね。

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散文(批評随筆小説等) 傷ついた子どもたちの天国 Copyright 百富 2025-12-20 15:00:05
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