この世への信頼
杉原詠二(黒髪)
柔らかな日差しの中で
肩を並べて話をしよう
苦しみの世について
悲しみのあったこと
不幸に負けなかったこと
善良な友人たちの助け
この世は信頼に値する
悲惨は誰かが直していく
誰かが必ず立ち上がる
テレビを見ればそんな話ばかり
軽薄と切って捨てられぬ
雨が歌を歌っている
水音がはじける音がする
永遠に続く暗闇にいるのではない
明日の朝を待てば夜は開ける
ぬかるみに足を取られ
濡れネズミになっても
やがては家に辿り着き
シャワーを浴びてお布団に入る
人間っていいね
自分がよく知っているね
昔みんなと一緒に話し合った
その時の生活と将来の夢を