かみさまはとてもクールだっ
百(ももと読みます)


 ライブアルバムって、すごくいいね。サイモン&ガーファンクルのセントラルパークでのフリーコンサート、奇蹟のおてだまみたいに可愛らしいよ。ハーモニーをキャッチできる。音のお友だちにすぐ、なれるよ。



 十代の孤独のなかで、ぼくもニック・ドレイクと出逢えた。ニックとイールズとパブリック・イメージ・リミテッドのアルバムをおとうさんへとお貸ししたこと。そのなかでも、おとうさんが気にいったのは、ニック・ドレイクだった。



 子どもじみた感動があるとするならば、ぼくもおんがくに捧げたい。おんがくの森のなかでは色彩が四季の代わりとなって、音の雨ですくすくこころが育つんだ。



 こころのなかが胞子だらけになりそうだったこともある。きのこを食べるきのこなんて、自然界でもみたことがない。



 おんがくに性別はないから、音のでこぼこの心地よさが何時間でも楽しめるのだと想う。



 暑くるしさと愛くるしさって、どちらも暖色系だよね。個人的な言葉としては、かみさまはとてもクールだっ。



 かみさまの感受性は、ぼくのなかに無限のエデンを示しだす。あゝきみもこちらへおいでよって、いつでもぼくは、きみときみときみたちへと言葉の愛でお招きする。



 かみさまが天へとあげられたエノクとエリヤのおふたがた。旧約聖書で命を燃やさずセカイからいなくなられたかたはおふたりのみ。



 おんがくの遺書があれば、ぼくを詩に変えていただけますか。



 いま、耳の奥に音楽がよく浸透してくれる。お友だちのとこで最後に聴いたジョン・レノンの歌声をずっと、ぼくは覚えていることだろうね。



 しとしととしんでゆきたい。溶けながら大地のすみずみまで横たわって、空をみあげて息をするんだ。きっと、そのとき、ぼくはいなくて。風が吹くだけ。


散文(批評随筆小説等) かみさまはとてもクールだっ Copyright 百(ももと読みます) 2025-11-29 22:00:07
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