壊れものの自由
杉原詠二(黒髪)
自由を想像してみよう
人を傷つけないで
人から決めつけられない
どのように思われたとしても
自分軸で生きて行ける
例えば苦境にある人がいる
優しすぎて傷ついてしまう
その心は解放を叫んでいる
それは可能なのである
傷つきやすいゆえに繊細で
脆いからこそ価値がある
わたしは守ってあげたい
特に壊れやすい宝物を
わたしには私の大切なものがある
それを守るのに理由は要らない
悲しみの涙が流れた
喜びの涙が流れた
束縛を断ち切った
今はどこにでも飛んでいける鳥だ
巣立ちを待つ幼い鳥は
いま飛び立とうとしている