壊れものの自由
杉原詠二(黒髪)

自由を想像してみよう
人を傷つけないで
人から決めつけられない
どのように思われたとしても
自分軸で生きて行ける

例えば苦境にある人がいる
優しすぎて傷ついてしまう
その心は解放を叫んでいる
それは可能なのである
傷つきやすいゆえに繊細で
脆いからこそ価値がある

わたしは守ってあげたい
特に壊れやすい宝物を
わたしには私の大切なものがある
それを守るのに理由は要らない

悲しみの涙が流れた
喜びの涙が流れた
束縛を断ち切った
今はどこにでも飛んでいける鳥だ
巣立ちを待つ幼い鳥は
いま飛び立とうとしている


自由詩 壊れものの自由 Copyright 杉原詠二(黒髪) 2025-11-28 09:57:22
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