祈りの花束
武下愛
与えられた、全てが宝物で種である。芽吹く瞬間の痛みは、存在したことを証明してくれる。鼓動の速さは見えないけど、爆音で耳の奥から聞こえてくる。身体を縮こまらせて流れる涙。大事にしてるよ。忘れてない事全て。根付いたのは毒の花で、毒を薬にすることができるかどうかでしかない。毒の花の数だけ無数の薬が生まれる。心の奥底にため込んだ薬弾放たれるは何時の日か。分からずとも増えていっている。瞼を閉じて深呼吸すると映写機が思い出を流して、赤く染まっている薬弾が銃口から放たれるのを待っている。
私をつくっているのは関わってきた全て。全てへ。向けてありがとう。
止まらない積もってく雪よりも白い思い。私の血と肉になっている。全てへ。向けて幸あれ。
きっかけにすらならないかもしれなくても。私は諦めない。諦められなくなるまで。
心が傷付いたり苦しんだり愛しみがあり私は笑えない世界でも大事なものがあると、大事な人が居るというこの世界があること。抱きしめるのではなく。その灯、消えないように両手で包んでいる。まんなかにはあなたたちが居るんだよ。
ねぇ?あり続けてほしい我が儘さで言うわ。私だけではないみんながまじないのように願ってる。生きてちゃいけない人などこの世界のどこにもいないと。もし消えてしまう人が居るのなら、そんな世界なんて要らない。これだけは譲れないんだ。だから。マイマイペース。ゆっくりで良いんだよ。すぐに変われるなんて思ってない。だから自分だけのペースでなりたい自分になってこ?
なりたい自分が見付からないのなら。探すことも辛くなるのであれば。止まり木になって支えるよ。できるだけしかできないけど。できるだけしたいんだ。
言葉を束ねて世界へ。