余白の季節
こしごえ
わたしは、どこへも行きませんよ
野暮だねえ
朝に咲かない
朝顔だなんて
うわごとを言って
境で眠る
あなた
日はもう
正午をまわり
ひたひたと傾いてゆく
いさぎよい
小鳥の瞳に
恋をした
夏の風に
吹かれる
朝顔は
しぼみ
土の上にハタリ
と眠った
生々しく
世界を構成する
季節の裏にある
真実を
わたしは
分解して吸収し反応する
すると
あなたは
どこにでも存在する ことになる…
しずかに横たわっている
あなたの額に
キスをした
個人サイト「As H System」掲載
自由詩
余白の季節
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こしごえ
2005-06-03 05:28:05
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