ブラックホールフレア
りつ

恒星がブラックホールに飲み込まれ
押し潰されるとき
太陽100兆個分の輝きを放つ

そんな終わりが良い

時の螺旋に屈服し
今しも最期を迎えようとするならば
ひときわ強く
輝いてみせよう

心臓が
最後の一打ちをするときまで
私は書き続けたい

(あるいは愛したい)

文字も声も軋み
意味が分からなくなったとしても
その瞬間に
生きてきた全てを解放し
魂魄をも解き放つ

情熱

それが私の核だから
ありったけの想いを込めて
叫ぶ

想いは光となって
宇宙の果てまで届くだろう




自由詩 ブラックホールフレア Copyright りつ 2025-11-11 21:38:15
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