秋の夕暮れ
zenyama太郎

ふるさとの秋の夕暮れは
寂しくて切ない
一人暮らしの老人が
木戸へ出て
通る人を待つ

ふるさとの秋の夕暮れは
寂しくて切ない
散歩で立ち寄った知人に
「明日もまた寄ってね」
と声をかける

ふるさとの秋の夕暮れは
寂しくて切ない
街明かりなく
ただ月と星だけが
煌々と輝いている


自由詩 秋の夕暮れ Copyright zenyama太郎 2025-11-05 21:13:11
notebook Home