青い天井   もっぷ
エヴァル-ジュ

窓の開かない部屋で
空調の風

思い立ちこんな真昼に髪だけ洗う
尚更に、心地よくなる

ソーダを切らしていてトマトジュース
神様はいる、改めて 思う

ドライヤーはあと少し乾いてからが良いと
経験は知っているから

私の自転車
待っていてね

本当の風までの距離
(神様はいる(神様はいるよね)

本当の人になりたいだけなの!
(神様!)

一人暮らし

一息ついて
なにを飲もうかな  と思った時に

いつもの紅茶のティーバッグが手を挙げた
だから紅茶にした

そういう腑に私は

一人暮らしをやりくりしている
風を聴く日は多く

大きな声では言えないけれど場合次第では
台風を待つほどだったりもするし

もう5年以上も大切にしているカシオの電波時計なら
すでに手放すどころか買い替えることだってためらう仲だ



 


自由詩 青い天井   もっぷ Copyright エヴァル-ジュ 2025-11-04 21:50:33
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