指先に残したもの
泡沫の僕
そうする必要の無いものまでを、擦って消して。
増やした残渣を両の人差し指で掻き集めた。
弾力を感じさせながら、少しネトリとした触感。
机に穿った穴にねじ込み、閉じ込めた。
作った泥団子も、捕まえたクマゼミも。
いつも一緒だったアイツラも。
そうする必要の無いものまでを、擦って消した。
自由詩
指先に残したもの
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泡沫の僕
2025-10-30 21:43:21