独り言10.27
zenyama太郎

○「駐車場」
スーパーの駐車場は
僕の田舎の高齢化が
よくあらわれている
ふらふらしながら前屈みに
歩いている年寄り
買い物カートに寄りかかりながら
歩いている年寄り
こすりキズつき車に
乗っている年寄り
年は取りたくないと思っても
年は確実に取る
生きている者の宿命だ
年を取りたくなかったら
早く死ぬことだ
いくら年を取っても
日常生活に不自由がなければ
幸せ者だ
その上何か生きがいがあれば
最高の幸せ者だ
年は取りたくないと思っても
確実に取る
生きている者の宿命だ

○「人間のロボット化」
近頃は
「バカ野郎!」とか「クソッタレ!」とか
感情的に言う人が激減しているような気がしてならない
感情的になるところが
人間の人間らしいところではないのか

○「人物鑑定」
言葉よりも
行動を観よ!
言う人ほど
実際は
できていない

○「生きている者は」
生きている者は
食わなければならない
トイレも行かなければならない
風呂も入らなければならない
眠らなければならない
女房がいれば口もきかなければならない
暑い日も寒い日も
風の日も雨の日も
生きている者は






自由詩 独り言10.27 Copyright zenyama太郎 2025-10-27 04:32:47
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