はい!VISION 
ひだかたけし

全ての果ての全ての果てを
物凄い速度で追い越し
光の街路を遡り
取り囲む風のチューニング
避けようもなく吸い込まれつつ

意識の奥の奥に自ら敢えて入り込む

  ★

いつしか此処は朝霧のゾーン
生きる無垢で目覚めた
爽快な夏の朝に立ち込める
朝霧の次第に晴れ上がり
立ち上がる森の繁み深く
待ち続ける人が居たはずなのに
暗闇に突然走る獣の姿の無数無数
獰猛暴虐の迫り生きる無垢に亀裂走り

  ☆

波打ち寄せる、ひかりの波
果ての果てから戻り来れば
意識の内なるうねり静かさ
包み込まれる私と云う謎
外とは異なる理法見出し
内なる獣群れを鎮めつつ
自らの意識をより鮮明にと

内なる外との均衡バランス、

激する破壊と創造の

振幅の最中に絶えず保つ







自由詩 はい!VISION  Copyright ひだかたけし 2025-10-26 13:09:39
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