右目の歌
みじんこ
秋というのは 死の匂いがかすかに漂い始める季節
そういえば 私の右目も死につつあります
光は来る けれど 深く沈むように
匂うように闇が染み渡る
枯れゆく広葉樹の葉の裏に
荒ぶる海の影が揺れている
老いはいつの間にか足元を浸す
満ちる死が潮を呼ぶように
自由詩
右目の歌
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みじんこ
2025-10-24 19:06:56
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