戦いは終わった
番田 

誰もいない 焼け跡の 歩く
その 田んぼの先の この
光る街をジープがどこまでも走る
特に誰がいるわけでもない


戦車の進むように そして
行く 自転車で
何も そして 僕は
特に生きようなどとは思わなかった 
同じ景色を流れた
川や 海や 空や
進んだ 季節を そこで見た


誰あてでもない手紙を
ペンの 言葉の 力の 自分の
そこで書くようにして 部屋で見た
でも 自分のことなどすでに忘れて


自由詩 戦いは終わった Copyright 番田  2025-10-23 00:59:34
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