宙宇の石っころ
ひだかたけし

戻っていきながら進んでいく

今をみれば百一歳の石っころへ硬化し
見ず知らずの人に蹴飛ばされては
しなやかに躍動する天空の放物線なし

人生に水を愛情を捧げ遣りながら

青く濃くなる天空の海に自らを注ぎ込み

与えられ与え続け幾重にも
積み重ね来たこの意識の

輝き煌めく響き光
迎えにいって
深く深く沈んで
高く高く飛んで
手足を伸ばし続け
すっと掴まえられて
初めて迎えられて
向こう遥かから

射し込む木霊の光彩たち
前方へと受け継ぎ更に煌めかせ
与えられ与える意識の私の
戻っていきなから進んで生く

ずっこけてはすっこ抜け
突き抜けていく 、

何れ叶うかし宙宇の周縁へ

この石っころの真っ二つに割れる迄



自由詩 宙宇の石っころ Copyright ひだかたけし 2025-10-21 19:51:22
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