処刑前
ただのみきや
ざらついた眠りが頭をすっぽりと覆う
この世界を風呂敷に包んで
どこか別の星に広げたなら
こぼれるように もう 花は叫ばないだろうか
流れる血は 灰色ではないのだろうか
キャンディはいったい誰の口の中を転がっているんだろう
泣いていたのか きみも
時の止まったとびっきりの笑顔で
(2025年10月15日)
自由詩
処刑前
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ただのみきや
2025-10-15 11:08:40