冷蔵庫を開いて
トビラ

冷たいね
きっと君は
トマトケチャップ銀河から来た、
 バター星人
クランベリーはもうケーキに使ったから
キュウリおばさんと一緒に寝るのは
 もうよしなよ
耐熱皿の日々は
 トウモロコシ星雲のため
  煮沸部屋行きだよ
僕はね
カレーのためなら
喉だって鳴らせる
牛乳陛下の足もとには
無造作に軋轢の友蔵が寝そべり
 ライトノベルのページを破り
 一枚、一枚、丁寧に咀嚼する
 聖書から剥がした言葉を
千切りにして
 じゃがいもと煮込む
夜はオレンジとレモンの再会
静音のまま
 窓の外は光が満ちて


自由詩 冷蔵庫を開いて Copyright トビラ 2025-10-12 21:33:25
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