冷蔵庫を開いて
トビラ
冷たいね
きっと君は
トマトケチャップ銀河から来た、
バター星人
クランベリーはもうケーキに使ったから
キュウリおばさんと一緒に寝るのは
もうよしなよ
耐熱皿の日々は
トウモロコシ星雲のため
煮沸部屋行きだよ
僕はね
カレーのためなら
喉だって鳴らせる
牛乳陛下の足もとには
無造作に軋轢の友蔵が寝そべり
ライトノベルのページを破り
一枚、一枚、丁寧に咀嚼する
聖書から剥がした言葉を
千切りにして
じゃがいもと煮込む
夜はオレンジとレモンの再会
静音のまま
窓の外は光が満ちて