醜男ナルキッソス
ただのみきや

さかしまに 
 映る水面のゆらめきへ
なにを浮かべた
 われを忘れて

環を広げ
 恋しひとつを飲み込んで
水は緑の
 底なしのおも

さざめきを
 にわかに宿し日の金貨
むくろ浮かべと
 鏡に跳ねて



短歌 醜男ナルキッソス Copyright ただのみきや 2025-10-12 13:17:31
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