グライダー
ひだかたけし
火を噴き上げる光の視界
耀き溢れ縦廻り横殴り
蒼白き色合いに至り
揺らぎなだらか
滑らか悩ましい
インタールード
今の私を此処まで運び
木霊し轟き沈み込み
この手脚運び動かし
己が肉身の滅び迄 、
やがて遥か洋上天空の旅路へ
意識の放たれ拡がりいき
この生にて培い身に付け
また悪に駆られ犯したもの
全て受け容れられ断罪される
憤怒の鉄格子と共感の抱擁
降り頻る霊雨浴びつつ上昇し続け
名もなき個体独自の色彩取り戻せば 、
火を噴き上ていた視界
すぅうと透過され
澄み渡り透きとほり
自らの究極の姿了解し
とほく遥か全て見通され
知覚と思考動態の同時に
真の現を映し出す舞台と化す